壊れていく美しさもあるけれど、、、

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壊れていく美しさもあるけれど、、、

と、お聞きになったら、何の話をしようとしていると思いますか？

美術のお話？



確かに、私は美術の世界、美しいもの、好きですけれど、

今日ここでお話しようとしているのは・・・



やはり、健康の話です。



人間、この世に生を受けて、二人とない”個性”を持って生まれてきます。

大人になるまでは、生命の若々しさという意味での美しさや凛々しさを増していきます。

そのあと、歳を重ねて行けば、誰しもが老いていきます。



その老いは、壊れていく美しさを醸し出すこともあると思います。

はかないがゆえに、本当に美しいかもしれない。



でも、もう一つ、老いとともに発揮できる美しさがあると思うのです。



衣服や日用品で例えてみましょうか。



壊れていく美しさとは、

衣服や日用品が古くなったり故障したりして、捨てられる運命にある時の美しさ。

作られて、使われて、捨てられていきます。あるがままです。



でも、衣服や日用品を、愛用して、使い古して、

ほころんだところに、丁寧に継ぎをあてたり、

創意工夫で、別のデザインや使い勝手を見い出したりすることもある。

こういうの、個人的にはとっても好きだし、美しいと思います。

それに、「まだまだ現役」をも取り戻します。



これって、人間の身体に当てはめて考えてみたらどうだろう。



身体であれば、時々丁寧にメンテナンスすること。まず、これはありますよね。



次に、創意工夫とは、

若い時と同じままでは使えなくなった部分や使い方は、まずは受け入れて、

その上で、別の良さを見い出すこと。

・・・　例えば、無理が効かなくなったがゆえに、身体にとってより心地いい生活習慣を知って、実践する　・・・

・・・　例えば、気候変化や疲れに敏感になった身体を、時々甘やかして、コンディションを整える　・・・

・・・　例えば、身体の活力や持続力が変化したがゆえに見つけられる、別な人生の楽しみ　・・・

若い時よりも、かえって感受性が花開いて、人生を豊かに感じられることにつながるかもしれません。



そして、こういうことにも、ある種の美しさを感じませんか？



使い古したからこそ見つけられる、美しさ。

繕って、新しい使い方を発見して、「使い方さえ良ければ、まだまだ現役」に気付く。

それは、この世に二人とない、特別な「あなた」になっていくプロセスとも言えます。

特別な「あなた」はますます愛おしいものになり、労われるようになるから、ポジティブスパイラル。



今日は、”健康”と”美しさ”を貫く、こ～んな別の軸で眺めてみて欲しかったのです。