断言する人を見てあなたは

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健康のことに関して、こんな言い方する人にあなたはどう感じますか？



絶対、こうです！

あなたは、～するべきです。

私の言うことに間違いはない。



・・・頼もしい？

そう感じる方もいらっしゃるでしょうね。



でも、私は、こと現代の健康のことではあまり誠実な態度ではない気がします。

その理由は、

１．断言する、というのは、あなたに、考えないで従いなさいと言っている面があるから。

　ある意味、思考停止を求めているかもしれないのです。

　あなたには、主体的に、調べて、考えて、選ぶ権利があるのですよね。

２．健康の分野での科学的・医学的データは、統計的なものに基づいているから。

　つまり、多くが、確率的にしか言えない話なのです。

　仕組みはこうだ、とは言えても、それだけから影響を受けることは少ないから、

　100%こうなんて言えるものはほとんどない、と考えたほうがよいくらいなのですよ。

　あの人とあなたでは、状況も生まれ持ったものも違うから、同じことは起こらないと思った方がいい。
　
３．人間の身体は複雑である上に、科学も医学もどんどん新しい知見が生まれているから。

　今の常識は、下手すると10年後の非常識、ってことも案外あるかもしれない。

　専門家の間でも解釈や見解が分かれていることも、きっとあるのでしょうね。

　そして、研究が進んだ結果、大きいと言われた効果（副作用）がそれほどでもなく、

　知られていなかったそれより大きな効果（副作用）が分かった途端、

　推奨されるアクションが変わることもよくある。



だから、

断言する人よりも、

「～かもしれない」「～な可能性がある」「私は～考える」という言い方をする人のほうが

頼りなく見えるかもしれないけれど、

実はとても誠実な態度だと思います。



だって、そう言われたら、”本当かどうか他でも確認してみたほうがいいな”と感じるでしょ。

思考停止より、調べてみる、大丈夫そうなら試して様子を見る、というのが大事な態度。

それが、一番あなたに合った、つまり、効果があって副作用の少ない、

メリットが大きくてデメリットが小さい、

そんな健康アクションを見つけられる可能性が高いんです。



断言する人にもし傾倒しそうな時があったら、観察してみて下さい。

待てよ、どこを断言しているのかな？と。

信じる前に、本当かな？この話はどの部分まで当てはまるんだろう？と。



いいこと言ってらっしゃるひともいっぱいいると思いますが、

それでも、あなたが思考停止に陥ることは辞めた方がいい。

考える力を引き出してくれる方々が、あなたにとって一番ありがたいのです。

考えて試して選ぶ力こそ、健康のへの何よりの源ですから。